泣く子も黙るメーカー公認!

TYPE Hは移動販売車仕様も可能だという。各国でストリートフード人気が高まるなか、一番市場があるボディー形態になろう。

日本では「トヨタ・クイックデリバリー」をベースとした、ティープHを模した移動販売車が存在する。だがこのカロッツェリアによるTYPE H最強の売りは、シトロエン公認ということだ。

このあたり、シトロエンのブランドとしての懐の広さを感じさせるではないか。歴代車をモチーフとしたクリエイションの門戸をサードパーティーに開くことは、自動車史文化の衰退を食い止める一助になるので大いに賛成である。

ついでに「いつか外国の小さな工房が、レトロ風題材として採用する最初の日本車は何か?」などという空想も浮かんでくる。

ただしインパクトだけでいえば、日本で見かける巨大な「ハローキティ」の頭部付き「日産シビリアン」の園児送迎バスのほうが、ヨーロッパでは最終兵器になるかもしれない。

(文=大矢アキオ<Akio Lorenzo OYA>/写真=カゼラーニ・アウトモビリ、シトロエン、Akio Lorenzo OYA/編集=藤沢 勝)

往年の「フィアット127」をモチーフにしたデイヴィッド・オーベンドルファー氏による提案。
往年の「フィアット127」をモチーフにしたデイヴィッド・オーベンドルファー氏による提案。拡大
同じくオーベンドルファー氏による「ルノー4」のモダナイズ。
同じくオーベンドルファー氏による「ルノー4」のモダナイズ。拡大
「TYPE H」(左)と、「シトロエン・ティープH」。
「TYPE H」(左)と、「シトロエン・ティープH」。拡大
大矢 アキオ

大矢 アキオ

コラムニスト。国立音楽大学ヴァイオリン専攻卒にして、二玄社『SUPER CG』元編集記者、そしてイタリア在住21年と脈絡なき人生を歩んできたものの、おかげで妙に顔が広い。今日、日本を代表するイタリア文化コメンテーターとして執筆活動に携わると共に、NHKラジオフランス語テキストでも活躍中。10年以上にわたるNHK『ラジオ深夜便』レギュラーリポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストなど、ラジオでも奮闘している。、(ともに二玄社)、、(ともに光人社)、(NRMパブリッシング)など数々の著書・訳書あり。

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